ワックワクごはん(2)SUNNY TOWN

オークランドCBDのローンストリートにある、モダンなチャイニーズ食堂SUNNY TOWNへ行ってきました。ローンストリートはCBDのメイン通りクイーンズストリートの一つ上で、辻利茶舗やMeat Freshがある並びです。

私にとってはちょっとしたイベント

子供たちが夏休みに入り、私も今年の仕事が終わりましたので食のイベントを沢山入れて年末年始を思いっきり楽しみたいです。
そう。私にとってこの店はちょっとしたイベントなのです。

まず、こちらはお店に入るとすぐにレジでオーダーと支払いをします。

そして自分で席を決めて腰を下ろすわけですが、
イスにお尻を乗せるのが早いかどうか、というタイミングでテーブルにオーダーした肉まんがでんっと置かれます。

『はっっっや!』

いや、オーバーじゃなく、本当に席に着こうとする瞬間、ほんの数十秒前にオーダーしたばかりのものが配膳されるのです。

まぁ、繁盛しているお店だし、メニューの数も多くはなく、肉まんなど蒸して用意していればすぐ出せるのは可能でしょうけど…でも早すぎる!

同時に冷製麺も置かれる。

コントか?というくらい早い。この日たまたまというわけじゃなく、いつ行ってもこのコントが繰り返される。

注意しなければならないのは、店内がやや混みな時、席を決めかねて立っていると、自分の真後ろにお姉さんが肉まんを持って、

早く座ってくれないかな~

と若干イライラしながら待たせてしまうことです。
いや、だって席無いし〜。
このイライラも含めて楽しい。

普通、ごはん屋さんでオーダーしたら十分程度は待ちますが、ここでは肉まんや食材を盛りつけるだけの冷製麺などは超特急で出すようです。
おそらく速攻で出すことをモットーとしてやっているのではないでしょうか。

辛い味付けがメイン

最初に運ばれてきた肉まんをパクつきながら私のオーダーしたものを待ちます。もちろんそれほどは待ちません。
この日、私が頼んだのは DANDAN NOODLES(担々麺)です。
見ての通り辛そうですね。

残念ながら食材やこのお店が中国のどの地方をルーツにしているか、といった情報は持っておらず、詳しい説明が出来ず申し訳ないのです。言えるのは

メチャクチャ辛い。

ということです。
喉が痛いです。何というか、
自分が何かに失敗して誰かに迷惑をかけた時、
自分の愚かさに気づいて自分を痛めつけたい時、
そんな時に食べるべきメニューです。

それくらい攻撃性があると思います。

中国の麺や味付けに詳しくないので、どうしてもラーメンと比べてしまいますが、ラーメンに比べると出汁は取れてないかな?と若干寂しくは感じます。そして麺もやわやわで、腰が足りない…と思ったり。

味に変化が…

ただ、食べ進めて行くと最初によく混ぜるべきだったのか、それともミンチ肉から出汁がにじみ出してくるのか、味が濃厚になってきたように感じます。

それとも、辛さに慣れてきて本来持っていた旨みを感じられるようになったのでしょうか。
油っこい激辛スープをついついレンゲで頂いてしまいました。

麺の柔さも味わいもこれでいいのかな?なんて思えてきます。
様々な国のそれぞれ独自に発展した麺を楽しめるのであればその方が楽しいですね。

少し心配だったのは、かなり油濃かったと言うこと。結構な量のスープを頂いてしまったけど、このあとお腹が痛くならないかな…という心配がありました。
私は油っこいものでお腹を壊しがちなのです。

しかし数十分後に(他店の)激甘アイスクリームまで食べて胃を酷使しましたが大丈夫でした。
脂はダメでも、油ならまだお腹にやさしいのでしょうか。

辛さが苦手な場合は…

写真には撮れませんでしたが、もし辛いのが苦手でしたらPORK RIB NOODLES(骨付きリブ肉入り麺)がおすすめです。こちらもお肉の出汁がよーく出ていて美味しいスープでした。お肉は柔らかく、脂っこさは一切ありませんでした。

エビシュウマイもなかなかのものでした。小籠包のようにスープが閉じ込められているのでそーっとレンゲですくい、大ぶりのそいつを小皿の上でかぶりつきます。

私にとってはちょっとしたイベント感がある特別なお店ですが、
お店はいたって普通に繁盛しているモダンな食堂です。
アジアのお客さんが多く、和やかでリラックスしている。そんな雰囲気も楽しめるので大好きです。

これはカプサイシンの効果…?

ところで…この多幸感と異常な気持ちの盛り上がり。
これはまさに唐辛子に含まれるカプサイシンの効果ではないでしょうか。

カプサイシンは過剰な痛みを身体に伝達しようとしますが、
それに対して脳はエンドルフィンを放出し、神経が痛みを伝達するのをブロックするとのこと。そしてエンドルフィンとともに放出されたドーパミンが快楽を感じさせるという仕組みのようです。

冒頭、自分を痛めつけたい時に。などと書きましたが、落ち込んだり打ちのめされた時に、自らを救済する手段として辛い料理を食べに行くというのはアリかもしれませんね。

今年も腹が立ったこと、悲しかったこと、自分を不甲斐なく思うことなど沢山ありました。
でも辛いモノを食べて満たされた気持ちで街を散歩すると、「まぁ生きてりゃいろいろあるさ」と思えてくる。
いろいろあったけど家族で美味しいものを食べられて幸せ。などと思えるのでした。

WEBサイト/SUNNY TOWN

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