ニュージーランドで暮らして良かったこと

南半球の、面積は日本より少し小さく、人口は横浜市より少し多いくらいの国。
その人口の多くを移民が占めている。
一年を通して寒暖差は少なく過ごしやすい。
一方で紫外線は非常に強く、日焼けや目の痛みなど、明確に身体に変化が感じられるほど。
スーパーマーケットで買える野菜・果物の美味しさに驚く。害虫が少ないせいかオーガニックフードが豊富。

私は5年間ニュージーランドで暮らし、今年の春に帰国しました。

もしニュージーランドはどんな国?
と尋ねられたら咄嗟にはこんな風に答えます。

5年間で本当に心に残ったこと

では、一番心に残ったことは?
と訊かれたら…

率直に言うと、人の笑顔だと思う。

こんな答えには苦笑いせずにはおれないでしょうけど、やっぱりこれかと思います。

スーパーの駐車場で場所を譲ったり、出し入れに手間取っているのを待ってあげたりする。
するとガラス越しに口パクで

「Thank you」

という言葉とともに満面の笑顔をもらえる。

またこれは顔は見えないけど、一時停車から車線に入ろうとする車を待ってあげると、窓を開けて思いっきり力のこもったサムアップをもらえる。

ひょっとしたら、
人がひとにしてあげられるコトは、笑顔を向けることぐらいかもしれない。
でも、それだけは確実に人に力を与えるものだ。

見知らぬ人の笑顔っていうのは人にとって、とてつもなく大きな力になると思いました。
これはけっして大それた社会運動や創作活動でもなく、誰にでも出来ること。

「私もこうして誰かの力になりたいなぁ」
などとも思ったり。

こうした小さな積み重ねが、その地域、国、世界を良くしていくのだろうと確信出来たのでした。

これに気づけたのが、ニュージーランドで暮らして良かったと思うこと。

もちろん、人種差別や人種間に距離を感じることもありますし、「世の中にこんな悪い人がいるんだ…」などということを経験してショックも受けました。

悪いことが重なれば見える世界も暗くなり、人間というものを信用出来なくなる。それはあると思う。

でもそんな中、見ず知らずの人からいきなりガードを下げて笑顔をもらうと、
オーバーに聞こえるけど「なんだか生きていけるかも」と思える。

そう言えば、ニュージーランドでも最後の1ヶ月だけローバーミニを乗っていたのですが、

交差点で待っていると、左折車からすれ違いざまに優しい笑顔で
「XXXXXXXX♥♥♥!!!(走りながらだから聞き取れない)」と何やら叫ばれたり、

ホームセンターの駐車場で「Nice car bro…」と声をかけられたり。

ミニに乗っているとほぼ毎日好意的な言葉をかけられました。

ニュージーランドを後にして2ヶ月。
時々あの国で暮らす人たちの、なんというか「無遠慮な優しさ」みたいなものを愛しく思い返します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です